資格

【資格】エンジニアに資格は必要?⇒組み込みエンジニアなら資格取得はあり

タイトルにもあるとおり、「エンジニアに資格は必要?」とか、「資格があっても就職・転職には役に立たない」、「資格の勉強するくらいなら自分でプログラムを書いて公開すべき」みたいな議論をよく目にします。

エンジニアを目指す学生の方、エンジニアに転職を考えている方、新人のエンジニアの方など、基本情報技術者などの資格取得を考えられている方は多いと思いますが、「そもそも受験料を払って、勉強時間を確保してまで資格を取る意味あるのか?」と気になる方多いはず。

私自身は去年組み込みエンジニアに転職し、すぐにIPAの基本情報技術者を取得しました。現在は令和2年10月度の応用情報技術者試験に向けて勉強中ですが、結論から言えば、組み込みエンジニアは資格を取るメリットはあると思っています。

そもそもエンジニアに資格は必要?人によって意見はいろいろ

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議論

「エンジニアにとって資格は不要」という意見はよく目にします。

例えば、超有名ブロガーでWebエンジニアのマナブさんのこちらのブログ記事。

【オワコン】IT業界の転職で有利になる資格など存在しない【正論】

IT起業の経営者に聞いてみれば分かるはず。
資格があるからといって採用されることは”ほぼ”ありません。

一方で、「エンジニアは資格を取ると有利になる」という記事もよく目にします。

次の記事は主にインフラエンジニア向けに情報発信しているTechMAGAZINEのものです。

エンジニアが取得しておきたい資格とは?8つのおすすめの資格を紹介!

一体どっちが正しいのか。実はどっちも正しいと私は思っています。

Web系のエンジニアなら絶対に「手を動かすこと>資格」

web

特にWeb系のエンジニアの方が発信している記事で多いのが「資格の勉強する時間があったら自分で手を動かして、デモサイトやWebアプリケーションなど目に見えるものを作れ!」という意見。

実際に就職や転職の際に重視されるのは「実務経験」>>>「資格」です。面接の際「実際に自分でこういうサイトを作りました!」と言えれば自分の能力を証明する上で非常に説得力があります。面接官としても「○○の資格を持ってます!」という人より採用しやすいはず。

しかし、同じことを組み込みエンジニアがやろうとするのはかなり難しいんじゃないかと思っています。

組込みエンジニアは初心者が簡単に作れるものがない

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組込み

Web系のエンジニアの方ならサイトやWebアプリなど実際の業務で開発する対象と近いものを自分個人で独学で作ることが可能です。(完全に独学だと初心者にはややハードルが高い気もしますが…)

しかし、組み込みエンジニアにとっては、この方法はあまり参考になりません。家電製品などの中で動く組み込み系のプログラムは、個人での開発が極めて難しいからです。

もちろんC/C++やJavaなどのプログラミング言語の勉強などは独学でやるべきですが、やった後にわかりやすく見える形で成果が残しにくいという問題があります。それらの言語でアプリケーションなどを作ることはできますが、どうしても実際の業務で扱うものとは違うものになるので、どの程度評価されるかは微妙なところ。

その点、資格であれば勉強したことを形で示すことができますし、やることは明確なので何をすべきか迷うこともありません。自分で手を動かす勉強も進めるべきですが、形に残せるものがなかなか思いつかない場合は資格の勉強も同時に行い、資格取得という形で勉強の成果を残しておくのが良いと思います。

組込みエンジニアだけではなく、インフラエンジニアも資格取得の費用対効果は高いようです。以下の記事がエンジニアの種類による資格の価値の違いを分かりやすく説明していました。(残念ながら、組み込みエンジニアの記載はありませんでした…)

【断言します】ITエンジニアを目指すのに、いる資格、いらない資格

資格を取るメリット・デメリット

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勉強

組込みエンジニアが資格を取るメリットは、ざっと挙げれば以下のようになるかなと思います。

  • 一般的な知識を持っていることを形で示すことができる
  • 勉強のやり方で迷うことがない
  • 幅広い知識を身に着けることができる
  • 就職や転職で、有利になる(こともある)
  • 報奨金などを出して資格取得を支援してくれる会社が多い

一方、デメリットを挙げれば以下の通り。

  • 受験するのにお金がかかる(ただし会社が出してくれる場合も多い)
  • 勉強するのに時間がかかる(同じ時間で勉強するなら、何か形あるものが自分で作れればそっちの方がいい)
  • 実際に業務で使う必要がないことも勉強する必要がある

細かくあげればメリットもデメリットももっとあるかと思いますが、特に新人の組み込みエンジニアにとってはメリットは多いかなと思っています。

IPAの資格で言えば、基本情報技術者、応用情報技術者の上に組み込み開発者向けの高度資格であるエンベデッドシステムスペシャリストがあるのも組み込みエンジニアにとっては大きいですね。

まとめ:資格が有用かどうかはエンジニアの種類による

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キャリアアップ

エンジニアにとって資格の勉強は意味があるのか?という疑問は、何系のエンジニアを目指すかによって答えが変わってきます。

Web系のエンジニアであればあまり意味はない。企業向けのシステム開発エンジニアであればそこそこ意味はある。組み込みエンジニアやインフラエンジニアにとっては有用、といった感じですね。

ブログなどで個人で情報発信している方は、どうしてもWebエンジニアの方が多いので、ネット上だと「資格は意味ない」という意見が多いですが、組み込みエンジニアにとっては十分価値があると思います。

余談ですが、「Webエンジニアは実務経験がシビアに求められる一方で、組み込みエンジニアは未経験でも受け入れてくれる会社が多い」という話を聞いたことがあります。IoTの盛り上がりを追い風に組み込みエンジニアへの需要は高まっていますので、未経験でもエンジニアになりたいという方は組み込みエンジニアも考えてみてはいかがでしょうか。